Maxima で綴る数学の旅

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-数学- 超幾何関数F(1/2, 1/2; 1; 1-x)のx=0付近での振る舞い

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この本のChapter 5よりLemma 5.1.10が今回のお題です。

 

Lemma 5.1.10. \(x\rightarrow 0^{+}\)の時、

$$\pi\,F(\frac{1}{2},\frac{1}{2};1;1-x)\sim -\log(x)+C$$

が成り立つ。ただし\(C\)は定数である。

 

この式を証明し\(C=\log{2}\)であることを示します。またグラフで挙動を確認し、そこで分かる意外な事実について触れることにします。