Maxima で綴る数学の旅

紙と鉛筆の代わりに、数式処理システムMaxima / Macsyma を使って、数学を楽しみましょう

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

-数学- 分数の足し算の約分とp進展開とpadicsパッケージ

この記事のコードをJupyter notebook形式で見るにはこちら。 tsujimotterさんのブログ記事は難しいやつは読みきれないものも多いのですが、Maximaで計算してみて、記事にさせていただくこともあり、いつも楽しみにしています。そんな中、分数の和で約分が生…

-数学- 自然数の平方根の和の漸近近似 - オイラーマクローリン総和公式の応用

この記事のコードをJupyter notebook形式で見るにはこちら。 オイラーマクローリン総和公式の応用をもう一つだけ。 \( \sum_{n=1}^{N}{\sqrt{n}} \) をほぼ正確に近似する公式を求めてみます。この総和は、ゼータ関数をs=-1/2を含む範囲まで解析接続した時の…

-数学- 周期的ベルヌーイ多項式を含む広義積分の評価

この記事のコードをJupyter notebook形式で見るにはこちら。 周期的ベルヌーイ多項式はベルヌーイ多項式の区間[0,1]を繋いだものです。その区間には必ず最大、最小があります。従って周期的ベルヌーイ多項式の絶対値は適当な正の定数Cで抑えられます。このこ…

-その他- Maximaの環境整備(3) maxima jupyterとmaxima asdfのコンテナ をWindows 10 home version 2004のWSL2で!!

こちらの記事の続きです。 Jupyter notebookは良いけど、Maximaを使えるようにする仕組みをWindowsで動かすのは大変そう、とか、将来はこんな環境がコンテナ化されて使えるようになる、という話を書きました。 実は今、Microsoftがとても頑張っているおかげ…

-数学-オイラー探検 オイラーマクローリン公式を使ったゼータ関数の解析接続

この記事のコードをJupyter notebook形式で見るにはこちら。 オイラーマクローリンの総和公式は色々な使い方ができることでも有名です。級数の数値計算は典型的な使い方ですが、ゼータ関数の定義域(通常の定義では\(s\gt1\))を広げることにも使えます(いわ…

-数学-オイラーマクローリン総和公式パッケージの応用:オイラーマスケローニ定数

この記事のコードをJupyter notebook形式で見るにはこちら。 せっかく作ったオイラーマクローリン総和公式パッケージを使って、具体的な応用を一つ。同じオイラーが考えたオイラーマスケローニ定数を数値的に求めてみます。(Maximaには%gammaという定数とし…