Maxima で綴る数学の旅

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-その他- macOS Montereyを仮想化して使うのは合法?ライセンスは?

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UTMなどを使えばmacOSを仮想環境のゲストOSとして使用することができます。前の記事で紹介したように仮想環境の作成手順の中で非常にスムーズにmacOSのダウンロードが行われて、インストールまで一連の手順になっています。

 

 

ところでこのような使い方をすると仮想的ではありますが2台分以上のmacOSを使用していることになります。このような行為は合法であり、ライセンスにきちんと適合しているのでしょうか。それとも違法であり、ライセンス違反だったりするのでしょうか。

UTMの公式ウェブサイトやニュース記事を読んでもその辺がきちんと書いてなくて不安だったので調べてみました。何を?もちろん、macOSのソフトウェアライセンス契約書をです。macOS MontereyをインストールしたiMacでアップルメニューの「このMacについて」から「リソース」タブの下段に「大切な情報」というリンクをクリックし、「ソフトウェア使用許諾契約」をクリックするとプレビューアプリにソフトウェアライセンス契約書が表示されます。

 

「2. 許諾された使用及びその制限」の「B. Mac App Storeライセンス」にこんな記述があります。

(iii)お客様が所有または管理するAppleブランドの各コンピュータの仮想オペレーティングシステム環境内で、 Appleソフトウェア、以前のmacOS/OS Xオペレーティング・システム・ソフトウェア、またはAppleソフトウェアの後続リリースの最大2つの追加コピーまたはインスタンスをインストールし、使用し、稼働させること ができます。これらは、(a)ソフトウェア開発、(b)ソフトウェア開発中の試験、(c) macOS Server の使用、 または(d)個人的、非営利的使用を目的として行うことができます。

自動ダウンロードで入手したAppleソフトウェアにはこの条項が適用されると思われます。そしてその中で、上記に記載されている条件を全て満たせば仮想環境でAppleソフトウェアを使用することができることが分かります。

 

私の場合はiMac上のUTM仮想環境内でソフトウェア開発及びその試験のために仮想環境を使う予定なので、まさにライセンス契約が想定する使用方法だと考えられます。

 

macOSを仮想環境で使うのは今回が初めてだったこともあり、仮想環境を想定したライセンス条項が規定されていることは今回初めて知りました。普段あまり読む機会がない文書ではありますが、たまには読んでみると勉強になります!