超幾何関数の話と並行して、普段使いのiMacをリプレースしました。新しいiMacはもちろんM1 iMacです。
私にとっては新しいiMacですが、実はアップルの整備済製品です。
16GB/1TB/8core/7gpuというちょっと変わった仕様です。メモリと内蔵SSDを大きくしてかつ値段を抑える、というゴールを設定した結果こうなりました。キーボードには指紋認証はないし、電源アダプタにEthernetポートはありません。
今まで使っていたiMac (21 inch, late 2013)を購入したのは2015年でしたから7年で買い替えたことになります。今まで使っていたiMacはビックカメラに引き取ってもらいました。思ったよりも良い値段がつきました。どこかで誰かに使われるといいな、と思います。
新しいiMacとても快適です。何をするにもとても早いし、メモリネックで出来ないことも今のところありません。M1 cpuが導入されて1年以上が経ち、ソフトウェアの環境も整備されてきました。homebrewというパッケージ管理/配布システムの整備が進み、ほとんどのソフトウェアがARM nativeで動作するようになっています。具体的には以下のソフトウェアを簡単に導入できました。
- homebrew
- sbcl 2.1.9
- quicklisp
- maxima 5.45.0
- python3
- sympy
- Jupyter lab/notebook
- node.js
- docker desktop for mac
数式処理の環境として、必要最低限の処理系は上記で十分なのですが、さらに最近このブログで多用しているmaxima-jupyterや, githubに公開されているmaximaプログラムを実行できるmaxima-asdfなども比較的簡単に導入出来ました。
環境整備で最も時間を食ったのは、Time Machineバックアップシステムのバグ対応でした。最新のmacOS Monterey 12.1にはバグがあり、特定条件下でバックアップが正常終了終了しない、という現象が起きることがあります。
もう1つ、maxima-jupyterの導入の際にhomebrewで導入したzero mqライブラリを使ったコンパイルが走ります。その際にhomebrewがデフォルトでインストールしたzero mqのヘッダファイルを見つけられない、という現象も起きました。
この辺で困っている方がいるかもしれないので、これらについてはそれぞれ別記事を書く予定です。