普段使いのPCはiMac (Late 2013)です。内臓HDDと外付けSSDでフュージョンドライブ(Fusion Drive)を構成しています。この構成を作った時のことはこの記事に書きました。
その際にもバックアップの重要性を書き、上記外付けSSDとは別に外付けHDDをTime Machineバックアップに使用する、と書きました。
今回、壊れたのはそのバックアップ用の外付けHDD (バッファロー3TB, 3.5inch)です。何か一つでも壊れると大変、と思っていたのですが、バックアップ用HDDなので被害は、、、過去に戻れなくなったことくらいです。 ちなみに壊れ方ですが、突然マウントが解除されて、それ以降はマウントが出来ず、ディスクユーティリティの修復も失敗する、という状況です。
壊れた外付けHDDは捨てることにして、家にあった別の外付けHDD(東芝2TB, 3.5inch)をTime Machineバックアップに使用することにしました。
なんで壊れたのか、、、色々考えてみると次の2つが浮かびました。
- 最近異常に暑い(関東地方です)
- 外付けHDDが壊れた際、熱を持っていた
マックではpmsetというコマンド(shellから叩けるCUIのコマンドです)を使うと電源管理の設定がわかります。pmsetで調べてみると、、、
iMac2F:$ pmset -g System-wide power settings: Currently in use: standby 0 Sleep On Power Button 1 womp 0 halfdim 1 hibernatefile /var/vm/sleepimage powernap 0 gpuswitch 2 autorestart 0 networkoversleep 0 disksleep 1 sleep 15 autopoweroffdelay 28800 hibernatemode 0 autopoweroff 0 ttyskeepawake 1 displaysleep 15 standbydelay 10800
これから以下のことが読み取れます。
- standbyもautopoweroffも0に設定されているので、決して使われない。あらら、、、
- 上記以外でハイバネーションするキッカケがあったとしてもhibernatemode 0なので決してハイバネーションしない。げっ、、、
- disksleepは1なので1分でHDDは回転を止める。ほっ!
これではHDDの回転は止まりますが、通電は止まりません。そこでより積極的にautopoweroffやハイバネーションを使うように設定してみました。設定にもpmsetコマンドを使います。やり方はman pmsetで調べると簡単に分かります。
iMac2F$ pmset -g System-wide power settings: Currently in use: standby 1 Sleep On Power Button 1 womp 0 halfdim 1 hibernatefile /var/vm/sleepimage powernap 0 gpuswitch 2 autorestart 0 networkoversleep 0 disksleep 1 sleep 15 autopoweroffdelay 120 hibernatemode 25 autopoweroff 1 ttyskeepawake 1 displaysleep 15 standbydelay 60
これであれば、sleepを開始してから1分でハイバネーションに入り、さらに2分経過するとautopoweroffになります。この状態になってから10分ほどで外付けHDDの熱は完全に取れました。
ちなみにsleepからの復帰にかかる時間は1秒弱くらいです。以前とあまり変わっていません。
今回の話はiMacをスリープさせる際に可能な限りエネルギーを使わないことを目的としました。ポータブル機(MacBookなど)やサーバでは必ずしも良い設定ではありません。最新の情報(私はMac OS X 10.13.6のman pmset)を参考にしてご自身の目的にあった設定を見つけてください。