ジャンプシュート
前回の記事でご紹介した通り、Qepcad Bは実数領域の多項式で量限定子除去を実行する専用のソフトウェアです。このソフトをMaximaから呼び出して利用出来るようにしたのが、QepmaxというMaximaの拡張パッケージです。
Qepcad Bは作者のChris W Brown教授(米国海軍アカデミー)がご自身のウェブサイトから公開しています。"Downloading and Installing QEPCAD" というページに進んで下さい。LinuxやMac OS Xへのインストールはパッケージの中にあるREADMEを読めば簡単に出来ると思います。注意点としては、
- Qepcad Bをビルドする前にsaclib-2.2.6というライブラリをビルドする必要があります。こちらも難しくはないので、そちらのREADMEを読んで試してみて下さい。
- saclibのビルドの際には環境変数saclibを、またqepcad Bをビルドする際には環境変数qeとsaclibを設定する必要があります。
Qepmaxの方はGithubに公開しました。Qepmaxのページはここです。またパッケージをここから直接ダウンロードすることも出来ます。Qepmaxにはビルド作業はありません。Qepmaxの場所をMaximaに教えること、QepmaxにQepcad Bの場所を教えること、といった設定だけが必要です。パッケージの中に含まれるINSTALLを読んで試してみて下さい。
Maxima on Androidを利用している場合、QepmaxもQepcad Bも既にインストール済みです。