Maximaには一般超幾何関数がhypergeometric([a1,...,ap],[b1,...,bq],z)という関数として実装されています。このシリーズの最初の記事でも書いたように、これらの引数に特定の値や式を代入することで、多くの初等関数、特殊関数を表すことができます。
Maximaにはこの知識も実装されており、hypergeometric_simp(e)という関数として利用することができます。eの中にhypergeometric()関数が評価されずに現れていて、その係数に特定の値や式が代入されているとき、hypergeometric_simp()関数は知っている範囲で対応する初等関数、特殊関数に書き換えます。
上記の記事の中でもhypergeometric_simp()を使って\(\cos{z}\)への書き換えを実行しました。今回は他にどのような知識が実装されているのか試してみます。