Maxima で綴る数学の旅

紙と鉛筆の代わりに、数式処理システムMaxima / Macsyma を使って、数学を楽しみましょう

-Maxima入門- コマンドラインで数を扱う

 

Maximaコマンドラインで数式を入力すると計算を実行してくれます。電卓、といえばそれまでですが、かなり強力な電卓です。wxMaximaならば、式をかいて、セミコロンをつけて、最後にシフト+改行でOK。それ以外の環境(imaximaやMaxima on Androidコマンドライン版など)ではセミコロンの後はただの改行です。

 

(%i1) 8*3+2;

$$\tag{%o1} 26 $$

分数を入力すると、分数として計算して結果を表示します。

(%i2) 1/2+1/3+1/4+1/5;

$$ \tag{%o2} \frac{77}{60}$$

無理数も扱えます。

(%i3) sqrt(2);

$$ \tag{%o3} \sqrt{2}$$

5の二乗の三乗根を1から引いた数。

(%i4) 1-5^(2/3);

$$ \tag{%o4} 1-5^{\frac{2}{3}}$$

虚数単位を入力するには%i, 円周率は%pi, ネイピア数は%e, オイラーの定数は%gammaなどとすればよいのです。

(%i5) 1+3*%i;

$$ \tag{%o5} 3\,i+1$$

(%i6) %pi+%e-%gamma;

$$ \tag{%o6} \pi-\gamma+e$$

最後になりますが、普通の浮動小数による計算も出来ます。

(%i7) 1234.56;

$$\tag{%o7} 1234.56$$

(%i8) 1234.56*4000;

$$\tag{%o8} 4938240.0 $$

(%i9) 1234.56*4000e+10;

$$\tag{%o9} 4.93824 \times 10^{+16} $$